2024/06/08
まだ私が小さかった頃。
当時、私は母と2人で狭いアパート暮らしだった。
母は日中も深夜も関係なく働いていて、私は保育園等行ってなかったのでお留守番ばかりしていた。
朝起きたら母が居ないとかは当たり前で、1人で惣菜を買って、ご飯を炊いて食べたりしてた。
母は私を放置してた訳じゃなくて、時間のある時はご飯を作ってくれていたし、休みのときは常に一緒に居てくれた。
で、一緒に居る時に必ずある事を練習させられた。
普段優しい母が、それだけはどんなに嫌がっても聞いてくれなかった。
此処までが前提。
ある日の昼、母はいつも通り仕事で、その日は外に惣菜を買いに行った。
で、家に帰ると知らない男が居て、母を殴っていた。
私は怖くて、泣くどころじゃなかった。
私に気づいた男は、母を蹴り飛ばすと私に近付いてきた。
母は私の名前を叫びながら、男に体当たりした。
すると、運良く男は玄関の外によろけて出る形に。
その隙に、ドアをしめ鍵をかけるも、男は怒鳴りながらドアを殴る蹴る。
私はパニックで、わんわん泣いてたんだけど、そんな私を母は1回ビンタした。
そして淡々と
「いつも練習したように…」
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