2024/06/08
うちの母親と父方の祖母が仲が悪くて、顔が母親そっくりの俺もわかりやすく嫌われてた。
けど親父はエネ夫ってやつで祖母の暴言なんかを
「おふくろに悪気はない。」とか
「本当はお前(俺)を愛してる。表現が上手く出来ないだけ。」
と言い張る。
俺が小学2年の時母親が腸捻転でぶっ倒れて、
「学校終わったらばあちゃん家に行け。あとで迎えに行く。ばあちゃん家には伝えてるから。」
と言われてしぶしぶ祖母の家に行く事になった。
着くと暴言の嵐。
「ほんとに来やがった!図々しい!」
「財布や通帳隠さなきゃ!あの女の子供だから泥棒するに決まってるからね!」
なんかね。
ちょっとの間の我慢だから…。と何も言わずにいたらその態度が気に入らなかったらしく無理やり車に乗せられ出発。
どれぐらい走ったのかわからんが気付けば山道に入っててお察しの通り俺はそこで放り出され置き去られてしまった。
しばらくはその場を動かずにいたんだけど誰も通らないから仕方なく車が来た方向に戻って行く事にした。
最初はなんとなく遠足気分で余裕があったんだけどだんだん日が落ち出すとめっちゃ怖いw
割と木が生い茂ってるから肌寒くもなってきて、その頃には俺号泣w
だれかぁぁぁぁ!!だずげでぇぇぇぇ!!と叫ぶけど誰も通らない。
疲れてもう歩けないし子供ながらに死を覚悟しだしたところで遠くから微かに車の音が聞こえた。
気のせいかもしれないけど俺は必死に音のするほうに歩きながら助けて!助けて!って叫んだ。
車のライトが見えると俺は必死に手を振った。
車は止まってくれて降りてきた人達が
「ほんとに人いたよ…。」とか
「なんでこんなところに子供?」
なんかを言いつつ俺を車に乗せてってくれた。
着いたのはめっちゃでっかい家。
車に乗せてくれたじいちゃんが
「なんかジュース飲ませてやってくれ!」
と言うと女の人がオレンジジュース持ってきてくれて、俺はそれを泣きながら飲んで、女の人は涙と鼻水でどろどろの俺の顔をタオルで拭いてくれた。
じいちゃんが
「なんであんなとこに1人でいたんだ?」
と聞いてきたんで俺は事情を話した。
すると…