2024/06/08
「あ、ほら、お風呂準備できたから、イト子さん入ってあったまってきて。バスタオル置いてあるから使って。」
二人とも息が弾んでいる。
従兄妹とはいえ、ハァハァと弾んだ息と一緒に上下するムネ
は妙に生々しく、また艶かしくもあり。
イト子は、負けを悟ると、頬をぷぅっと膨らませて、
「ありがと・・・ぜぇぜぇ。お先に頂きます・・・はぁはぁ。」と言って浴室に消えた。
俺は寝袋を茶の間の床に敷いて潜り込み、かき集めたレポートの資料に目を通し・・・通すふりをした。
さっきの息遣いと大きく弾むムネ
が脳裏を支配し、資料は目を通しても全く頭に入ってこなかった。
そう、俺はまだ、卒業していなかったのだ。大学もDTも。
ぬれた髪を乾かすドライヤーの音が、脱衣所から聞こえてくる。
従姉だ、従姉なんだ、本当の姉のような人なんだよと自分に言い聞かせていた。
984: 名無しさん@お腹いっぱい。 2018/10/11(木) 19:09:24.01 ID:Tt42xHwoB
「上がったよー 俺くんも入るの?」
と、脱衣所の襖を開けながら声をかけられた。
寝袋をまた争奪する戦いを避けたい俺は、
「いや、昼間入ったから大丈夫、お湯ぬいて下さい。」と返事をした。
もちろん、言い訳ではなかった。
従姉とはいえ女性に会うのは久々だったので、昼間のうちにシャワーを浴びていたのだ。
昼間の俺に「グッショブ」と親指を立て、資料に目を通す(ふりをする)俺。
しかし、血気盛んな年頃の俺。
つまり、真面目な大学生の俺と、色に狂いそうになるDTな俺が、頭の中でせめぎあう。
お湯がぬける音を聞きながら、
「ああ、俺の馬鹿野郎・・・、女体の浸かったお湯を一口飲んでから捨ててもらえば良かった・・」
と激しく激しく後悔するもすでに遅し。
改めてこの時、この生殺し状態に一週間も耐えなければならないのかと、恐怖におののいた。
参考書やら資料やらに必死に食らいつくが、全く内容が頭に入ってこない。
パジャマ姿のイト子が、寝袋で横になる俺の背中側を通る。
良い香りが放たれたように俺の鼻に飛び込んでくる。
苦しい。
「お茶でも煎れようか?」
とイト子が声をかけてくれた。
「あ、うん、ありがとう。」
振り向いて見上げると、解かれた髪はめちゃ綺麗。
だぶだぶの上だけパジャマに素足で、肩からバスタオルを上に羽織るようにかけているだけ。
多分、もうちょっと近かったら肌着が見えていたはず。
「!!!!!!!!!!」