おはなしカフェ

生後7ヵ月の娘を連れて嫁のお見舞いへ。すると隣から俺達に十分聞こえる声で「またうるさいガキが来たよ」「さっさと帰ればいいのに」「ガキがいるのに毎週毎週、常識を疑うわ」

time 2022/09/16

生後7ヵ月の娘を連れて嫁のお見舞いへ。すると隣から俺達に十分聞こえる声で「またうるさいガキが来たよ」「さっさと帰ればいいのに」「ガキがいるのに毎週毎週、常識を疑うわ」

2年前、嫁が1ヶ月ほど入院していたときの話。

生後7ヶ月の娘がおり、平日は保育園に預け、土日は娘を連れてお見舞いに行っていた。
病室は4人か5人部屋だったか、
娘はまだ乳幼児、突然ぐずって泣き出すこともあったので、その時は俺が急いで病室の外へ連れ出していた。
あやして泣き止ませてから病室に戻る、というのを面会時間中に5、6回繰り返していたと思う。
嫁の隣は60から70くらいの女性で、行くと必ず若作りした40過ぎのオバサンが見舞いに来ていた。
いつも病室中に響きわたる声で話をしていた。
会話の内容から同居の娘のようだった。
弟か兄の嫁の悪口をよく話していた。
食べ方が下品だとか子供のしつけがなってないだとか下らない内容で、嫁と聞き耳をたててはクスクス笑っていた。

何回目かのお見舞い、
病室に入り、

「ほらー、○○ちゃんママだよー」
「あら、○○ちゃん来てくれたのー」

みたいないつもの挨拶をした。
すると隣から俺達に十分聞こえる声で

「またうるさいガキが来たよ」
「さっさと帰ればいいのに」
「どうせまた面会時間ぎりぎりまでいるんでしょ」
「ガキがいるのに毎週毎週、常識を疑うわ」

ババア二人のそんな会話が聞こえてきた…

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