2024/06/08
そこで合点がいった。ここ最近、俺が忙しいのを見かねてA兄がよく弟の迎えに行ってくれてる。
それを見て、A兄が弟の兄だと思ったんだろう。
それ俺の友達ってことを言って、その話はそのままになった。
でも、ちょっと嫌な予感というか雰囲気を感じた。
A兄はイケメンでオシャレで学校でもモテてる。汗くさい弟とは比べ物にならんだろう。
もしかしてA兄ちょっと気になってる?と思ったけど俺の僻み根性丸出しなゲスの勘ぐりだろうし、
Sちゃんはすごい大人しそうで見た目も地味な子だから、そんなわけないし、その事は忘れてた。
うちに来る以上、A兄妹とは自然に知り合うことになる。Sちゃんは休日しか来ないけど、A兄妹と仲良くやってるように見えた。
それからしばらくして、俺はA兄に妙な話を聞いた。夏の日で、A兄はウチに来てすぐフロに行ってた。
A兄「ついさっき、Sちゃんが脱衣所に入ってきた」
SちゃんもA子も女性だからウチでフロなんか入らないし、
何でだろう?と思ってたらSが扉ちょっとだけ開けて
S「あの、このソープ使ってください」と、なにやら石鹸を差し出されたそうだ。
それはSちゃんの手作りのハーブの石鹸だそうで、A兄の星座に関係してるらしい。
A兄は何て言ったらいいかわからなくて、取り敢えず礼を言って受け取ったそうだ。
その後、なんか不安になって弟に「Sちゃんて、石鹸とか凝ってんの?」って聞いたそうだ。
弟「石鹸?なんで」
A兄「さっき、Sちゃんが石鹸くれた。なんか俺の星座に合ってるらしい」
弟「え?A兄に??マジで?」
弟はとてもビックリしてたそうだ。
A兄は面倒が嫌だったので弟に「コレ。使ってないし、返すわ」って返したそうだ。
944: 941 2010/05/20(木) 16:33:04 ID:mkO58bMw0
あ、ごめん俺は>>941だった…
その話の数分後、弟の部屋から大声が聞こえてきた。
俺とA兄、その場にいたA子もびっくりして弟の部屋へと行った。
そしたらもうドア開ける前から内容が聞こえてくる。
弟「おめー、あれ嘘だったんかよ!タヒねよ!!」
Sちゃん「しらねーし!最初からA兄だったし!!」
ああやっぱり…と思った。でもA兄目当てで、
弟を騙して近づいたとかドラマ見すぎだろ、と、この時は思ってた。
弟の部屋を飛び出してきて、俺ら三人と鉢合わせしたSちゃんは、何故か俺を睨んだ。
で、「どいてください!!」と俺を押して、Sちゃんは出てった。
俺ら三人は呆然。部屋入ったら、弟は涙ぐんでうつむいてる。A兄は責任感じてるふうだった。
A兄「ゴメン、マジでごめん。なんかな、ちょっと隠すと面倒だし言ったんだけどヤバかったな」
弟「別にA兄のせいじゃねーし…」
A子「つーか、Sちゃん怖いね!怒ったら全然喋り方違うじゃん!」
そこで何故か、弟はA子にキレた。
弟「うぜー!つーか俺Sと付き合ってねーよ!Sが兄貴好きだっつーから協力してやってただけ!!」
えええええええ!!!!!ってなった。
A兄「え?でもSちゃん俺に気があるっぽかったよ?なあ?(俺に聞く」
A子「はぁ?俺君とA兄どっちも!?最悪!つーか弟も何で私に八つ当たりすんの?Sに怒れば!怒りたいのこっちだよ!」
A兄妹は基本的に気が強い。弟も喧嘩腰で言い合いになった。途中A子は弟を叩いた。
A兄は時々口挟み、俺は変な言い方だが胸が苦しいというか一杯で
、何とも言えずに三人の話を聞いていた。