2024/06/08
629: 恋人は名無しさん 2010/05/06(木) 23:21:49 ID:/tIxVkyM0
支援ありがとう。もうすぐ終わります。
とりあえず、多分そりゃ詐欺だよということと、沖縄旅行はおそらく予約もされてないということ
Bに金を返す気は毛頭なかっただろうということを私はAに伝えた。
Aの話を聞いたら100人中100人がそう判断するよと。
するとAは一瞬真顔になって、ものすごい勢いで声を上げて泣き出した。
周りのファミリーが驚いてこっちを見る。
冷たく言いすぎたかと慌ててAをなだめようとすると、Aは私の手をはたき落して叫んだ。
「そんなことあるわけないでしょ!! 私は45万円もBに渡してるのに! 優しい人なの!」
「何も知らない癖に偉そうなこと言うな!!」
Aはテーブルをどんどん叩きながら金切り声で叫んだ。もはや言葉というよりうめき声。
私はドン引き。Aの太鼓は鳴りやまない。
「あんたには分からんあんたなんかにやっぱり話すんじゃなかった!」
怖い。私はもう恐怖しか感じなくなって、わけもわからず「いやごめん…」とか言ってた。
「でもとにかくそれは私じゃなくて警察行って話した方が良い」と付け加えると、
Aの怒りに油を注いでしまったのか、頭からコップの水をかけられた。
唖然としてしまった私は、早急にここから立ち去ろうと伝票つかんで席を立った。
さっきまではにかんでたAの突然の豹変ぶりに異常を感じてすごく怖かった。
後ろでAが、「45万円返せ! お前が払え!!」と言ってた。
631: 恋人は名無しさん 2010/05/06(木) 23:24:16 ID:/tIxVkyM0
一刻も早く帰りたかったし会計のところでもたつくのは嫌だったが、
お金を払いながらなぜAの分まで私が払わなきゃならんのかと思った。
店員さんが濡れてる私を不思議そうに見てたのと、一応連れであるAをあのまま
店に置いてくことを申し訳なくも思ったがあの時はもう早く早くとしか考えられなかった。
が、店を出ると、あろうことかAが走って追いかけてきた。すごい形相。
さっき再会したときは可愛くなったなぁと思ったのに。
心臓が止まるかと思った。
パニくりながらタクシーに乗ってとりあえず事なきを得たが、あの恐怖は忘れられん。
あんな思いをするくらいなら勧誘の方が随分マシだった。
その後Aを着信拒否にし、ゼミの飲み会にはもう誘わなくなったが、今のところあれ以来何もない。
Aがあれからどうしたのか、たまに気になるけど知らない方が良い気がする。
終わりです。豹変する人って本当に怖いですね。私もバカだったけど、トラウマ。