2024/06/08
そんなある日、親父が再婚を考えていると言ってきた。
長い間一人で俺を育ててきてくれたわけで、
俺も再婚に反発するような歳でも無く、基本的には賛成だと答えた。
しばらくして相手の女性と面会する機会が設けられた。
相手の女性は綺麗な人で優しそうで、変な言い方だが俺は一発でその女性を気にいった。
この人なら、今まで苦労してきたであろう親父の残りの人生を一緒に生きてもらえると。
女性には娘さんが一人いるらしいがその日は都合がどうにも合わず会えなかった、
正直そんなことはどうでも良かったが。
この女性の娘さんなら問題などあろうはずも無い、そんな根拠のない気持ちもあった。
後日、彼女に親父が再婚を考えていること、
相手は優しそうな良い人だった、と話した。
歳が近い娘さんもいるらしいがそんなの関係ない、
賛成していると言ったら冗談交じりに「浮気はダメだよ」とか言われたが基本的に喜んでくれた。
その流れで彼女母もどうも再婚を考えている相手がいるらしい、
相手にはまだ会ってないが彼女も基本的には賛成するつもりだと。
良いことは続くもんなんだね、俺たちもそれに乗っかるつもりで頑張ってお金貯めよう、
と二人で盛り上がった。
829: 恋人は名無しさん 2010/04/12(月) 22:17:52 ID:j9Cec4JQ0
それからしばらくして、親父が
「近々籍を入れたい。でもその前にお前と相手の娘さんの面通しをする機会を設けたい。
空いてる日を教えれ」と言ってきた。
空きを伝え、最終的に俺の実家で二人と会うことになった。
相手の女性と会った時に思った
「この女性の娘さんなら問題などあろうはずも無い」は、たしかに事実だった。
家に来た娘さんは、俺の彼女だった。
リビングで顔をあわせて、凍りつく俺と彼女。
頭真っ白。問題無いどころか、最高に良い娘ですよね~♪とかどうでもいい考えが思い浮かぶ。
瞬間冷凍が解凍されていくにつれ、
少しも冷静でない考えが頭をかけめぐる。
俺は彼女と結婚したい→でも彼女は俺の(義)妹になる→兄妹は結婚できない→俺と彼女は結婚できない→絶望