2024/06/08
意味も状況もわからなかった。
そいつが俺に抱き着いてきて、もっと状況がわからなくなった。
「A妹の気が狂った」と思ったような。
長年忘れようとしたことなので詳しくは書かないが
「姉ちゃんよりわたしが」「俺さんが好き」といろいろ言ってはいた。
俺は「やめろ。やめなさい」を繰り返してたと思う。
パニックになりながらも身体を引きはがし、両手を突っ張って必死で防御した。
蹴り飛ばせば簡単だと思ったが、どんなでもA子の妹である。
それは出来ず、押し合いしてたらA子妹が先に力尽きて諦め
しゃがみこんで泣き始めた。
「こういうことは2度としないように」と言い聞かせ
「ご両親にもA子にも黙っておくから」と、その日は素知らぬふりで通した。
そうしたら俺が帰った後、A子妹があることないことないこと喋りまくり
A子一家が大修羅場と化した。
すごい剣幕で夜中に呼び出され、地獄の死者のような顔のA子一家に詰問された。
全身から血の気が引いた。
A子妹の言い分が通れば俺は鬼畜な性犯罪者ということになる。
膝をガクガクさせアゴをワクワクさせ、乾いて張り付いた舌を必死で動かし全力で弁明した。
どう見ても疾しいのは俺に見えたはず。
本気で人生終わったかと思った。