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最初に行った小さな整形外科医院は近所では有名なやぶ医者だったらしい…

time 2022/11/23

最初に行った小さな整形外科医院は近所では有名なやぶ医者だったらしい…

子供のころに、姉と近所の子と一緒に砂場で遊んでいた時、
飽きた私はベンチの上にある日差し除けの覆いに飛び乗って遊び始めた。

ベンチからジャンプし覆いの端に指をかけてぶら下がっては地上に飛び降りる。
それを何度か繰り返して遊んでいたんだけど、とうとう手が滑って落ちた。
あまりの痛みにしばらく動けず、砂場で遊ぶ姉と友達が遠く感じた。

その内、私のうめき声に気付いた姉が、
曲がった私の左手首に驚き、自宅へ飛んで帰った。

姉と共に駆け付けた母はかまぼこ板と包帯を持っていた。折しもその日は休日。
病院はあいておらず、少し離れた救急指定の小さな整形外科医院に連れて行かれた。

医者はかまぼこ板にまず笑い、簡単な診察をして骨折ですねと診断。
私は添え板を当てられ包帯でぐるぐる巻きにされ、全治1か月と言われた。

その治療に母はレントゲンは撮らないんですかと詰め寄ったが、医者は必要ないと。
そんなに心配なら今から別の病院に行けば良いでしょうとまで言ったらしい。
私はよく覚えていないんだけどね。

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