おはなしカフェ

「わかってんだよ。携帯を盗んだのもあんた。私が(彼氏)さんを好きなあまりやつれてる? 笑わせんじゃないよ。あんただろうがよ。」

time 2022/12/11

「わかってんだよ。携帯を盗んだのもあんた。私が(彼氏)さんを好きなあまりやつれてる? 笑わせんじゃないよ。あんただろうがよ。」

女は、彼氏の会社の後輩らしい。相談の内容というのは、
「女の同僚であり友達(友子)が、彼氏のことを好き。好きなのに、彼女がいることを知って、
落ち込んで、日々やつれていっている。見ていられないので、なんとかしてくれ。」
というもの。

そんな話をされても、彼氏もどうしていいかわからず、その日は、とりあえず話だけ聞いて、
解決案等の話はせずに、帰ってもらった。

その後で彼氏に聞いた話では、前から時々かかってきた電話というのは、その友子からのもの。
電話をとっても、「あ・・・う・・・」のような感じで、話にならない。
会社で直接会っても、そんなことはなかったかのように振舞う。
訳がわからないので、とりあえず会社では普通に接し、電話はでないようになっていったらしい。
彼氏の携帯が繋がりにくくなっていたのは、その友子からの着信があった時、不気味なので、
暫く電源を切ったりしていたからだそう。

そんな話をしながら、終電の時間がきたので、その日は私は家に帰った。

838: 832 2008/01/31(木) 15:56:57 ID:d6OQ5ArfO
後日、彼氏は勇気を振り絞り、会社で直接友子に「最近電話くれるよね?」ってことを聞いてみた。
すると、友子は、否定したそうだ。初めはとぼけているのかと思ったが、
本当に知らないようだったらしい。
それで、恐る恐る友子に、よく友子の携帯から電話がかかってくることと、
先日女が自宅に来た旨を話した。
すると、友子はかなり驚き、うろたえながら、
「そういえば最近、たまに携帯がなくなる」という話をしてきた。
会社でなくし、会社にも家にもなくて慌てていると、次の日にはちゃんと会社にあったりするので、
不思議には思ったが、普段も物を忘れたりが多いタイプだったので、特に気にせずにいたらしい。
彼氏と友子は、そのとき「女が、友子の携帯を使い、彼氏に電話していた」ということを悟った。

彼氏は女のことを不気味に思うようになってきた。
女には、「この間の話は嘘だろ?」ということも聞けずにいた。
しかし女と友子の話の食い違いが、100%女の嘘によるものという確信ももてないので、

友子に対しても、少し不信感を持っていった。
(しかし、やつれていっているという友子は別段そのように見えないので、
まあ多分嘘は女の方だろうなとは思っていた)

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