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事故で他界した元嫁。泣き暮らしていた俺たちを支えてくれた新嫁と再婚することに→しかし…

time 2017/04/03

事故で他界した元嫁。泣き暮らしていた俺たちを支えてくれた新嫁と再婚することに→しかし…

元嫁は、娘が小学校に上がった直後、事故に逢って他界してしまった。
俺にとっては本当に良い嫁だった。
もちろん、俺実家との関係もすこぶる良好だった。

その後、俺と娘は泣いて暮らしてきた。
何をやるにも元嫁の姿が目に浮かんできてしまい、二人でぼーっとしてしまうこともしばしば。
それでも、二人三脚でなんとか頑張ってきた。
といっても、娘となんとかやってこれたのは、周りの支えがあったから。
そんな人たちの中で、とくに甲斐甲斐しく世話を焼いてくれたのが、俺の会社の部下だった。

そして、元嫁と死別して7年経った頃、交際を始めることになり、娘にも紹介した。
当時、娘は中2で、ある意味多感な時期だったので、高校出るまで待とうとも考えた。
しかし、娘が小学校の時から世話をしてくれたおかげで懐いていたし、元嫁が他界した頃新入社員だった部下もアラサーになり、俺が結婚してくれないならお見合いして田舎に帰ろうかとも考えていたようなので、娘の強い要望もあり再婚した。

元嫁の仏壇は今でも家にあるのだが(家は娘が3歳の時に建てた)、その他にも元嫁の写真は家中いたるところに貼ってあった。

しかし、再婚する際、娘とも話し合い、家の中を少し変えた。
仏壇はそのまま。
家中に飾ってあった写真は、部屋や娘の勉強机にも飾らず、引き出しの中へ。
元嫁は結婚前から両親がなく天涯孤独だったので、元々実家がなかった。
そこで、元嫁の私物は、全部俺の実家の空き部屋に保管することにした。

また、再婚後は元嫁の話は、家では極力しないようにした。
新嫁が勝手に仏壇に線香を供えることは止めなかったが、俺達からは強要しないようにしていた。
それまでは常時開けていた仏壇の扉も、再婚後は閉めておくことにした。

こんな感じで、新嫁との結婚生活も順調だった。

数か月前、俺の両親が交通事故を起こした。
幸い命に別条はなかったが、二人とも骨折して入院することになった。
俺と嫁は入院中の両親のため、実家に行き両親の着替えや生活用品を取りに出入りするようになった。
その際、新嫁に実家の合い鍵を渡した。

両親もしばらくして相次いで退院し、元通りの生活を送っていた。
そんなある日、娘が実家に遊びに行ってきた後、俺に話があると言ってきた。
家では話しにくい話だからと喫茶店に呼び出され、話を聞いた。

娘は、新嫁には不満があるわけではないが、やはり実母のことも忘れられない。
そこで、たまに俺実家に行き、元嫁の私物置き場となった部屋で母親との想い出に浸っていたらしい。
それが、日曜日に訪問したら、元嫁の私物がキレイさっぱりなくなっていたと泣きながら話した。

びっくりした俺は、そのまま娘を車に乗せて実家へ向かった。
両親に元嫁の私物について聞くと、その部屋には一切入らないようにしていたので、知らないと。
両親と一緒に部屋を確認すると、元嫁の私物は一切なくなってガランとしていた。

母親は泥棒が入ったと怯えていたが、ひとつの可能性が頭をよぎった。
両親の入院時に新嫁に合い鍵を渡していたのだ。

両親と娘には俺に任せろと言って、この件について新嫁と話をした。
すると
「捨てたけど文句あるの?」
とサラリと言われた…。

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引用:オトコの本音
画像出典:GATAG

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