おはなしカフェ

ある日、玄関の取っ手部分に異臭を放つ袋が下がっていた…

time 2022/12/29

ある日、玄関の取っ手部分に異臭を放つ袋が下がっていた…

727: 702 2009/01/16(金) 17:01:58 ID:l6dqWWzlO
ちょうどその頃、大学の同級生であるY太と久々に会う機会がありました。
彼は私のやつれように驚き(ストレスと疲労で、この頃は正直人相が変わっていたと思います)、
何があったのかと私に尋ねました。Y太はK助の友達でもあり、信頼の置ける仲だったので、
私はこれまでのことをすべて吐き出しました。

ある日突然、前触れもなく始まった陰湿な嫌がらせの数々。仕事を切り詰め、寝る時間を犠牲にしてまで
一緒についていてくれるK助への感謝、心配してくれたのに迷惑をかけてしまった友達への罪悪感、
原因も、犯人の正体もまったくわからないことへの恐怖、まともに生活を送れない不安、犯人への怒り…。

話していくうちに泣きそうになってしまい、さぞや聞き苦しい説明だったと思うのですが、
Y太は質問を挟みながら辛抱強く付き合ってくれました。
そしてなんとか最後まで話しきり、「自分のためにも周りの人のためにも、いいかげんどうにかしたい。
ただ、犯人の見当や目的がわからないうちから直接対決するのは正直怖いし余計こじれて
しまいそう。とにかく、まずは犯人の目的が知りたい」と言いました。

732: 702 2009/01/16(金) 17:05:22 ID:l6dqWWzlO
実際、少し冷静になって考えてみると、この嫌がらせには不審な点がいくつかあるのです。

私は最近携帯を買い換え、それに伴って電話帳の整理をしたので、私の番号を知っているのは
仕事関係の人たちか、比較的少数の友人たち、親族のみ。
それなのに犯人は私の連絡先を知っていました。
しかし、新しい番号を知っている人たちの中に、直接怪しいと思える人はいません。
毎日のように深夜私の部屋までやってきて、嫌がらせをするほど暇な人はいないはずです。
ということは、犯人は私のごく近しい人から私の情報を引き出せる人、という可能性が出てきます。

さらに、ここまできても犯人の目的がわからないのも謎でした。
私に要求や恨みがあるのなら、そして私を屈服させたり過去を後悔させたいのなら、
これまでの嫌がらせの中でそのヒントとなるようなものがあってもいいのではないか?
と思いました。

735: 702 2009/01/16(金) 17:08:48 ID:l6dqWWzlO
そしてさらに、決定的だったのはあの友達の家で起きた一件でした。
犯人がわからず、疑心暗鬼に陥っていた私は、万一友達に危害が及ぶのを恐れて、
その日その友達の家に行くことを誰にも話しませんでした。
K助にすら、どの友達かは教えない(電話機の盗聴も疑っていたので)
でいたのです。それなのにその日、犯人はやってきてしまいました。
ということは、犯人は私を会社から尾行していたか、盗聴して知った
「私の友達」というキーワードから、どの友達か見当がつくほど私の情報を
持っているということです。そして私は、前者の尾行は可能性として低いと考えていました。
もし会社から尾行していた=私の会社を知っていたなら、何らかの形で
会社での私の立場を悪くするようアクションを起こしていそうなものですが、
これまでのところ会社での仕事に影響が出るようなことは
起きていません。ということはつまり、犯人は私の会社を知らないか、
知っていたとしても会社に直接アクションを起こしたくないあるいは起こせない…?

いろいろと不可解な点は多いですが、だいたいそのような感じで推測しました
(ちなみに実際はこの時点でこんなに考えがまとまっていたわけでは
ありませんwY太の協力と誘導で、自分の中の疑問を徐々に整理して
いった感じです)

(Visited 12,411 times, 1 visits today)

down

コメントする




シェアする

  • 人気記事

  • 最近の投稿

  •