おはなしカフェ

華奢子は泣きそうになりながら、 「俺くんが死ぬなんて言うから…」 って言ってきた…

time 2022/12/30

華奢子は泣きそうになりながら、 「俺くんが死ぬなんて言うから…」 って言ってきた…

付き合って9ヶ月が経って、初めての夏休みを目前にした高2の7月。
いきなりクラスに3年の眼鏡男が俺指名で来た。
眼鏡男は、あの頃はまだ珍しいオシャレ眼鏡をかけたモテ男。
そんな眼鏡男に「華奢子に手を出すな」と言われた。

俺は、この人華奢子のことが好きなんだろうな~と思った。
俺が彼氏だって自信があったから。
俺が眼鏡男に「いや、俺、華奢子の彼氏なんです」って言うと…

眼鏡男「はぁ?俺が彼氏だからお前に注意してんだけど?
嘘つくなよ、お前…ストーカー?」

彼氏!?眼鏡男が俺!?俺って眼鏡男だったの!?
俺が余りのことに、えー!?ってポカンとしてると、
「次華奢子に何かしたら許さないから」
と言って眼鏡男が立ち去ろうとした。

俺「ちょっ待ってください!俺本当に彼氏です!」
眼鏡男「だから俺が彼氏だって!付き合って4ヶ月!」
俺「俺付き合って9ヶ月なんですけど!」
眼鏡男「ぁあ!?」

びっくりしてる眼鏡男と授業サボっていろいろ話した。
結果、眼鏡男の言ってることは妄想ではなく本当のことだった。
情けないと言われるかもしれないが、怒りは全く沸いて来なかった。

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