2024/06/08
付き合って9ヶ月が経って、初めての夏休みを目前にした高2の7月。
いきなりクラスに3年の眼鏡男が俺指名で来た。
眼鏡男は、あの頃はまだ珍しいオシャレ眼鏡をかけたモテ男。
そんな眼鏡男に「華奢子に手を出すな」と言われた。
俺は、この人華奢子のことが好きなんだろうな~と思った。
俺が彼氏だって自信があったから。
俺が眼鏡男に「いや、俺、華奢子の彼氏なんです」って言うと…
眼鏡男「はぁ?俺が彼氏だからお前に注意してんだけど?
嘘つくなよ、お前…ストーカー?」
彼氏!?眼鏡男が俺!?俺って眼鏡男だったの!?
俺が余りのことに、えー!?ってポカンとしてると、
「次華奢子に何かしたら許さないから」
と言って眼鏡男が立ち去ろうとした。
俺「ちょっ待ってください!俺本当に彼氏です!」
眼鏡男「だから俺が彼氏だって!付き合って4ヶ月!」
俺「俺付き合って9ヶ月なんですけど!」
眼鏡男「ぁあ!?」
びっくりしてる眼鏡男と授業サボっていろいろ話した。
結果、眼鏡男の言ってることは妄想ではなく本当のことだった。
情けないと言われるかもしれないが、怒りは全く沸いて来なかった。