2024/06/08
その2,3日後、事態が急変したらしく夜学校に残っていた俺に一本の電話がありました。
出ると彼女からで「例の奴が家に上がりこんできて困っている。
今はとりあえず落ち着かせているので大丈夫だが恐いので早く来てくれ」
というものでした。
俺は一緒に実験する予定だった同じ研究室の奴に
予定の延期と後片付けを頼むと快く承諾してくれ、車を飛ばして駆けつけました。
彼女の部屋のドアを壊しそうな勢いで開けると、
目の前に組み敷かれた彼女と知らないおっさんが。(ワンルームでしたので)
瞬間、自分でも驚くほどの身軽さでおっさんに飛び蹴りをかましていました。
脇腹にヒットしておっさんがうめき声をあげるのを尻目に彼女にかけよると
髪はぐちゃぐちゃ、腕には痣、頬に切り傷といった惨憺たるありさまで
ブラウスのボタンもちぎれていました。
とりあえず一度ぎゅっと抱きしめておっさんを見ると青い顔をして今にも吐きそうになっています。
同情の余地はなかったのですが一応救急車と警察を呼び、おっさんは腕と足を縛り動けないようにして
彼女を慰めながら到着を待ちました。
警察が来てから事情を話し、一応二人と出頭してもらう必要があるというので
彼女が落ち着いてからちゃんと行くから少し待ってくれと頼んだらそれでいいと言うので
おっさんを引き渡して部屋を片付けたり珈琲を入れてあげたりしながら
ずっと慰めの言葉をかけつづけました。
あぁ、終わらん・・・。すいませんもうちょっと続きます。