2024/06/08
私子(23)介護老人保健施設勤務
彼男(34)国家公務員
私妹(22)派遣社員
私母(42)地元の工場パート
私子が小さい頃に両親は離婚し、母は昼も夜も働いて私たちふたりを育ててくれた。
ずっと貧乏だったので私子は奨学金をもらったりアルバイトをしてなんとか高校を卒業し、
地元の介護老人保健施設に就職した。
給料は安かったけど半分近くを家に入れていたので
母親も夜のバイトをやめることができた。
そのうち私子は仕事で出会った彼男と付き合うようになり、
恋人になった1周年の記念日に彼男から
「ここにいることができるのも今年度までで、来年度の転勤が決まっているから結婚して欲しい」
とプロポーズをされた。
小さくて古い市営住宅の我が家にスーツ姿で来た彼男は
きちんと母親と妹子に挨拶してくれて、私子も彼男の両親に挨拶をさせてもらって幸せだった。