2024/06/08
719: 名無しさん@HOME 2012/11/28(水) 18:00:55.74 0
「覚えておられるんですか!?」
「うん、君は小さいころ卵アレルギーだったねえ。その後どうだい?」
「おかげさまですっかり良くなって、今は食べても大丈夫です」
「そうかそうか、ご両親も心配されてたからね。娘さんにアレルギーは?」
「いえ、特に何も。あせもができやすいぐらいです」
「それはよかった。今は便利なアレルギー対応食があるけど、無いに越したことはないからね」
「は、はい」
と話してるうちにすっかり空気が変わってしまった
気を取り直してA夫妻が「このたびはまことに…」
大先生「謝らなきゃいけないのは私にじゃないよ。(妹)さんと(私)さんにでしょ」
A夫妻、妹と私に「失礼なことを申し上げて、皆さんにもご迷惑をおかけして…」
と言われ、私たちもわかってもらえればいいと受け入れる
ここで大先生、Aの目を真っ直ぐ見て
「人の親というのは業の深いものでね、自分のことなら抑えがきいても
我が子のこととなるとそうはいかなくなる」
「ごく常識的な人が他人を押しのけて『先生、うちの子を診てください』ということも山ほどあったよ」
「我が子が1番なのはだれでも同じだけど、恥じらいまでなくしたらいかんよ」
A、泣きながら謝罪。大先生、笑いながら
「まあ子供は黙ってても大きくなるから、足を踏み外しそうになったら
首根っこ捕まえて引っ張り上げてやるぐらいでいいよ」
結局Aはお店や少年団のほうにも謝りに行ったらしく、
周りも当事者の妹と大先生が許したんならいいやってことで丸く収まった
妹旦那は「親父や兄貴が爺ちゃんにはかなわんって言ってたわけが分かったわ」
って妹に言ってたらしい
うちの旦那は全くの部外者なので、座敷に飾ってあった書を見て
「達筆だな。なんて読むのかはわからんけど」
と言ってましたとさ 終わり