おはなしカフェ

「世界一姉を尊敬している」という彼女。お盆休みにご実家で夕飯を頂くことに・・お姉さんの分の食事が用意されてるのに始まる食事に違和感・・・

time 2024/07/09

「世界一姉を尊敬している」という彼女。お盆休みにご実家で夕飯を頂くことに・・お姉さんの分の食事が用意されてるのに始まる食事に違和感・・・

155: 恋人は名無しさん 2011/05/28(土) 19:01:18.77 ID:Pw2zXDZ50

でも夕飯が終わるまではいないとおかしいかと思い
みんなで居間に戻って食事のつづきを再開した。

彼女はあいかわらずにこやかで、十年も前にジサツした?らしい姉の話を
まるでまだ生きてるみたいに「おねえちゃんがね~」と話していた。
その合間合間に、母親が「しんだんだよ!」「とっくにしんだんだよ!」ってぶつぶつ言っている。

俺の正面にはずっと誰だか知らんおっさんがいて
にこにこしながら二人を眺めてメシ食ってる。
「あなたは誰なんですか?」と訊くわけにもいかず、無理やりメシを詰め込む俺。
誰も食わない五人目のメシはどうも陰膳のようなものらしかった。

しんだ人のうち誰のぶんなのかはわからずじまいだった。

食べ終わってお茶を一杯もらい
俺は「腹が急に痛くなった」とみえみえの嘘をついて帰らせてもらうことにした。
彼女を連れて帰るのはなんか怖かったからやめた。

知らんおっさんは
「おなかが痛いのはよくないですねえ」
「重大な病気かもしれませんね」「よくないですねえ」ってずーっと言ってた。
よっぽど重大な病気であって欲しいらしいな!と思ったが
不気味だったから何も言いかえさずにおいた。

156: 恋人は名無しさん 2011/05/28(土) 19:03:44.63 ID:Pw2zXDZ50

急に外でパン、パンと二回音がしたから「祭りの花火ですか?」と言うと
「何も聞こえませんよ!!」と母親に怒鳴られた。
あとで車に戻ったらタイヤの横に爆竹がいくつか転がってたから
子どもが庭先に爆竹を投げていった音らしいんだけど、それも詳細は不明。

休みが明け、俺はなんとなく彼女が気味悪くなって
そのまま疎遠になり、俺たちのつきあいは自然消滅した。

その後俺の同期と彼女がつきあったらしい。

あるとき同期に「相談したいことがある」と言われたが
「彼女のことなら俺はなにも知らないし、
もう知りたくないから相談にはのってやれない」
と答えたらすぐに「そうか」と言って引っこんでくれた。
そのうち派遣の契約が切れて彼女は会社に来なくなった。

今でもたまにあれはなんだったんだろうと思うこともあるが
やっぱり首をつっこまなくて正解だったんじゃないかと思っている。

160: 恋人は名無しさん 2011/05/28(土) 19:12:28.31 ID:yCYpgOSzO

まじで何なんだ…全くわからないな。

母親は妹がおかしくなったショックで疲れてしまい同じようにおかしくなったとか?
おっさんは父親かと思ったが他人だからわからないとかいってるし。
確かに不気味すぎる

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