2024/06/08
ここで唯一列に並んでなかった俺が動いた。
俺「(Aに近寄り)すみませ~ん」
A「はい?」
俺「このエスカレーターの前で『道を塞ぎながらキスしまくってる気持ち悪いバカップル』が見れるって聞いたんですけど」
A「はいそうですよ!今ちょうど休憩中みたいです」
俺「ああそうですか。じゃあちょっと待ちましょうかね」
この辺で蟹男キョドりだす。
糞子は顔真っ赤。更に糞に近づいた。
周りには既に結構なギャラリーが集まっていた。
携帯を取り出すA。
俺「あ、写メ撮るんですか?じゃあ俺ムービー撮ろ」
携帯を取り出す俺。
そして一斉に携帯を取り出し構えるメンバー。
蟹男プルプルしながら
「ナメんなボケェ!」とか叫んだ。
周りで見てたギャラリーから
「世の中ナメとんのはお前らやろが!」
「公共の場で汚いモン見せんな!」
との声が上がる。
もうこれ以上ないほど真っ赤っ赤になった蟹男と糞子は、人混みを掻き分けて逃げて行った。
Aは何故か一緒になって並んでいた綺麗なお姉さんとハイタッチを交わし、何事も無かったかのように階段でホームへ向かった。
俺達の
「いや階段で行くんかい!」
というハモリツッコミで、周りのギャラリーからは爆笑と拍手が巻き起こった。
以上、大学時代にあった武勇伝でした。