2024/06/08
数秒の間を置いてから娘は下を向いて話し始めた。
「お父さん、
もう私と会ってくれたり、私に仕送りしてくれたり
しなくてもいいよ。
お父さんにはお父さんの生活があるんだし。
もうお父さんは…」
話の途中、娘はポロポロと涙を流し始めた。
娘は涙で声を詰まらせてしまい
最後まで話し終えることができなかった。
意味が分からなかった。
俺の知る限り、元嫁は娘を引き取ってから再婚しておらず
俺の援助がなければ金銭的には相当苦しいはず
一体何があったのか?
元嫁が何か言ったのか?
それとも元嫁は再婚でもして、新しいお父さんができて
その男の方が「お父さん」に相応しいと思い始めたのか?
まさか、俺がうざくなったのか?
俺は、恥ずかしくて思い出したくないぐらい狼狽してしまい、
娘にあれこれ質問した。
でも、娘はなかなか答えてくれない。
507: 名無しさん@HOME 2007/08/20(月) 20:20:30
俺にとって娘への仕送りは、娘とのかけがえのない繋がりの一つだ。
ましてや、娘との面会ことは、俺の最高の楽しみだ。
そのかけがえのない繋がりが突然奪われてしまうなんて、
俺には耐えられなかった。
3時間かけて、ようやく娘からその答えを引出した。
俺の家に来て食事したとき、
俺はコンビニに煙草を買いに行って、5分ほど家を空けたんだが
そのとき嫁から
「早く働いてくれないと困るんだけど。
あなたの学費の仕送りなんかしてるせいで、私までパートに出なきゃならないんだから」
と言われたらしい。
確かに嫁はパートに出ているが、それは嫁が
「一日中家にいるのはヒマすぎなんだよね。
生活にいい意味での刺激がほしいから働きたい」
と言い出したからだ。
俺は最難関の一つと言われる国家資格を持ってるから
たとえ娘の仕送りを更に増やしても、
生活的には嫁はパートに出る必要なんか全くない。
508: 名無しさん@HOME 2007/08/20(月) 20:20:57
とりあえず娘には
「この問題は、お父さんが必ず解決するから、おまえは何も心配しなくていい」
「行きたいなら、大学院だって医学部だって行っていい
おまえは俺の自慢の娘なんだから、がんばっていい大学に行ってくれ。
それがお父さんの心からの願いだ。
おまえが幸せを見てるだけで、お父さんは幸せなんだ。
だから、頼むから幸せになってくれ」
ということを言った。。
娘は号泣してしまい、俺ももらい泣きしてしまった
それしにても、自分に酷いことを言った今嫁をかばって、
本当のことをなかなか言わないなんて
俺の娘は、なんていい子に育ったんだろう(ToT)
しかも、結局最後はお父さんに本当のこと言っちゃうところがまたイイ
本当のことを話してくれて、お父さんはホントに嬉しかったよ。
中学生といえば多感な時期。
この時期の娘は、普通なら父親を毛嫌いしたりするはずなのに
うちの娘はそんなこともなく、相変わらず俺になついてくれる。
ああああ、かわええ。
なんていい子なんだ。