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姉のお気に入りの猫が車に轢かれてシんでしまった…→婆『猫畜生なんて全部ころしてしまえw』姉(ブチギレ!)→後日…

time 2025/01/11

姉のお気に入りの猫が車に轢かれてシんでしまった…→婆『猫畜生なんて全部ころしてしまえw』姉(ブチギレ!)→後日…

23: 名も無き被検体774号+ 2012/04/17(火) 14:42:33.16 ID:jyhyi4F50
いじめを煽っていたのは姉の唯一の友達である裏の家に住む娘だった
その子は姉が入院中、クラスの女子のボス的存在となり、いじめの矛先をなぜか友達である姉へと向けたのである

このような話を俺は寝る前に姉から聞かされていた
その頃親父と母親は妹と寝て、俺と姉は2人だけで別の部屋に寝かされていた

俺は姉が嫌いだったので、姉のいじめ話をざまーみろとばかりに面白おかしく聞いていたのだが、姉は本気で悩んでいたようだ

24: 名も無き被検体774号+ 2012/04/17(火) 14:43:16.59 ID:jyhyi4F50
姉はおねしょが長引いた子供だった
中学に入るまでおねしょしていた
持病というのはそれ
姉はあちこちの病院に連れて行かれ、様々な治療法を試したが、一向に治る気配はなかった
ついには山奥の民家で怪しげな気功師に診てもらうなどしたが全然駄目
最後の病院で言われた原因がストレスだった

昼間のストレスが夜間におねしょという形で表れているのだろうという話だった

姉のストレス…それは間違いなく学校でのいじめだった

25: 名も無き被検体774号+ 2012/04/17(火) 14:44:22.38 ID:jyhyi4F50
それまで姉が泣いて訴えても子供同士の喧嘩くらいにしか思っていなかった親父と母親の態度が変わった

それから姉が休みたいといえば学校を休んでもいいということになり、姉はいくらか落ち着いた
少し休むと楽になるらしく、ちょこちょこは学校に通ったりしていた

姉が学校を休んだ時、相手をしてやるのはじいさんの役目だった
じいさんは寡黙な日本男子で子供に媚びるようなことは一切しないが、姉は逆にそこがツボだったらしく、じいさんの後をついて回っていた
じいさんのバイクの後ろに乗って墓掃除に行ったり、にわとりの世話や包丁を研ぐ様子を観察したり、夕方にはじいさんと一緒にこたつで羊羹食いながら水戸黄門を見ていた

そんなことをして過ごした日の夜だけ、姉は明るかった

しかし学校に行けば相変わらずいじめられていて、帰宅後黙々と蜘蛛の巣に蟻を貼り付けたり、羽をもいで逃げられなくしたトンボにカマキリをけしかけ、その様子をじっと見つめる姉の姿を俺は何度も目撃した

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