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「ワシはお前さんところの言うことは信用せんと決めた。ワシが死ぬまで諦めろ。 」

time 2025/04/19

「ワシはお前さんところの言うことは信用せんと決めた。ワシが死ぬまで諦めろ。 」

「私有地につき立ち入り禁止」と囲いを付けた。業者に頼まず一人で毎日日曜大工したらしい。
結果、マンションの住人さんは「徒歩・自転車・原付の出入りはできるが車は無理」な幅1mあるかないかの通用路しか使えなくなった。
それまでは、私有地を通過するのを祖父曰く「厚意で」許していただけ。
宅配便や郵便屋さんも、トラックがマンション前まで行けない。こちらは田舎なので皆車で移動するが、マンション入居者さん、
車を出せないor入れられない。

875: 遙か 2013/08/15(木) 16:48:29.10 ID:NGx0Ch18
管理会社だか不動産屋だかがすっ飛んできたけど、祖父は「通りたかったら通してやるから、ワシを呼べ」と電話番号を渡して追い返した。
ちなみに祖父は気が向いた時しか電話に出ない人なので、緊急の用件の時は身内すら直接「じいちゃーん」「父さーん」と訪問するしかなかった。
車の出し入れができないと買い物や通勤に支障を来す、と入居者達が祖父に言うも、「駐車場借りればよかろう」と無視。
その頃、そのマンション近隣には駐車場になるような土地は余ってなかった。あったのは祖父所有地のみ。そして祖父は絶対に駐車場にするつもりはない。

1週間も立たないうちに、マンションを建てた会社のお偉いさんが謝罪と要求に来た。
何とか、車の通行ができるだけの土地を売ってほしいと。
祖父は「ワシはお前さんところの言うことは信用せんと決めた。だから土地は売らん。ワシが死ぬまで諦めろ。
ワシが死んだら、息子達の誰かが相続するから息子達に相談しろ」と追い返した。
マンションの入居者達の中でも、事情を知っている人は祖父に事前に頼んで、祖父所有地に車を置いていた。そこからならマンションまで徒歩1~3分。
なので、「車の出し入れができなくて困っている人達」というのは、「叔父夫婦が買うはずだった部屋」を購入した夫婦(と、配達に来る各宅配便屋さん)。
祖父は田舎ならではのネットワークを駆使して、その夫婦が「この部屋は土地の売主さんとの契約が決まってまして」と断った営業のお兄ちゃんの言葉を無視し、
その上司にゴネて売買契約成立させた、と知っていたらしい。

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