2024/06/08
私の母親は少なくとも優しい人ではなかったと思う。
小さい頃は怒鳴られたり殴られたりするのは日常茶飯事だったし、
そのくせ私より素行も成績も悪い弟のことは普通に可愛がっていた。
母親は私を人前で馬鹿にすることを好んだ。
私を服屋に連れ出して服を選ばせては大声でセンスを嘲笑った。
親戚や弟に私の失敗談を何度も何度も脚色して語った。
他人から見れば(なんだこんなこと)と思われるかも知れないけど
母との生活は本当に苦しかった。
子供の頃は自分の家だけが世界だったから
(人生とは苦しくて辛いもの)という認識を幼いながらも漠然と抱いていた。
私のリスカ跡を見た父に泣きながら
「あと○年たてば大人になれるんだ。耐えてくれ」と
泣きながら懇願されたから仕方なく生きてきた。
私にとって母は恐怖と抑圧の象徴で、
人間らしい弱さなんてないものだと思ってた。
しかし…