2024/06/08
その瞬間、ウチのクラスの数人と他のクラスから人がなだれ込んできて奴等を取り囲んだ。
過去にいじめてられた人達を仲間にしといて正解だったよ…
俺が立ち向かっているのを見ていた前にいじめられていた人が、俺と一緒に戦うといってくれたからね。
仲間を増やすのは簡単だったよ。
この状況を想定して常にウチのクラスに2人いたんだよ、仲間を呼びに行く人がさ。
退学覚悟でみんなで狙ってたのさ、この復讐のチャンスをな。
12対5。
教師達が止めに来る頃には単なるリンチになっていたね。
やられたことをやり返していたから悲惨だったわ。
失禁したり吐いてる奴や泣いてる奴もいたけど、誰も止めなかった。
俺すら引いたくらいだ。
だが俺達は退学にならなかった。
私立故の隠蔽かな?
家族にはバレてないと思っていたんだけど何故かその日の夜の食卓には何故か俺の好物が並んだ。
親父と兄貴と借りてきたセガールの映画観ていたら、何故か親父が
「男には戦わなければならない時があるんだよな」
とか言って兄貴も頷いていた。
もしかしてバレてた?
その後の話だけど、中学卒業後に兄貴の大学進学に合わせた親父の転勤で他県に引っ越したんだが、いじめには自分の容姿や成績にも問題はあったから、またやられないように中学卒業から高校入学までにダイエットや勉強を頑張り、高一の6月頃には前に比べて体重を30Kg以上減らし優等生にもなっていた。
秋には彼女だって出来た。
辛いことがあると、あの戦いを思い出して俺は戦えると奮い立たせている。
あれから10年以上経っているが、あの時に戦わなかったら俺はどうなっていたかわからないね。