2024/06/08
四駆は私の車のすぐ前で急停車して、
そのままエンジンを切った。
まるで何かを待ち構えるみたいに。
彼女も立ち止まったから、
ちょうど歩道の彼女を二台で挟むようなかたちになった。
私は直感で分かった
Y君だ…
Y君は降りては来なかった。
彼女も動かなかった。
きっと何秒間かの出来事なんだろうけど、
私には何時間にも感じられた
彼女は私に目で訴えてた
「マズイの!今日は送ってくれなくていいから!」
私には何がなんだか分からず、
ただただボンヤリ成り行きを見守っていた。
その後何もなかったみたいにY君の車は発進し、
Y君が去って少しして、彼女は車に乗ってきた。
後で彼女に話を聞いた。