2024/06/08
ぱっと見て、
問題がなさそうなものを選んで食べていました。
そして、お吸い物が出されました。
「ちゃんと鰹節と昆布でだしを取ったのよ~。
これなら嫁ちゃんも大丈夫でしょ?」
と嬉しそうに言うトメ。
ありがたく…と半分くらい飲んだ所で、
喉がふさがれるような痒みと、ヒューヒューと言う呼吸音。
…やられた…と思った時には、
旦那が私を抱えて別に部屋に連れて行き、
薬を飲ませてくれ付き添っていましたが、
発疹まで出てきてしまったので、
病院へ行くことになり、
旦那が車を出すため一旦席を離れたんです。
その事を見計らったように現れたトメ。
「あら~やっぱり出たの?ばれないと思ったんだけどね~
あなた、どこかおかしいんじゃないの?
○○のだしの素でもこんなになるなんて。
絶対おかしいわよ、 欠陥品ね。
治らないなら、病院に行っても意味がないんだから、
このまま寝ていれば?
あ、でも呼吸困難で死なれたら後味が悪いか」
とニコニコ語っていたトメ。
しかし、トメの後ろにはすでに旦那が立って、
黙ってトメの話を聞いていました。
ぶちきれた旦那は
「つまり、こいつが死んでもいいと思ってやったんか?
なら立派な殺人未遂だぞ。警察に電話してやる」
慌てたトメ
「悪気はなかったのよ~
おいしく食べてもらおうと思って~」と泣き崩れる。
再び口を開こうとした旦那を止め、
私も言わせてもらいました。
「じゃ、私もお義母さんに牡蠣を送りますね。
あ、悪気はないですよ。
おいしい牡蠣を販売している所を知っているので、
ぜひお義母さんに食べてもらいたいんです。
後日、贈らせて頂きますね」
一度牡蠣にあたって、入院と大手術をして、
それ以来オイスターソースすらダメになり、
医者に「次食べたら命の保証はしない」
と言われたトメは、
「ひぃぃぃぃぃぃぃ」と言って
トイレに篭ってしまいました。