2024/06/08
あの時の悲痛の叫びというか
本当に辛くて、毎日必至で我慢してたのがわかりました。
だから、そんななぎさを見てるのも
聞くのも辛くて俺はとっさに言いました。
俺:「必ずなんとかするから」
なぎさ:「・・・へ?」
泣ながら、ふへっみたいな感じで
聞き返されました。
俺:「お前がまた普通に学校に来られるようになんとかするから」
根拠も自身もありませんでしたが
なぎさのことを思うといてもたってもいられませんでした。
なぎさ:「・・・ぅぅん いいの」
俺:「何が?」
なぎさ:「もしどうにかなった時、いじめられる対象が他の人になったら私嫌だもん」
グスグス泣きながらそんなことを言ってたと思う。
なぎさは自分の心配をよそに、他の人のことまで考えていた。
自分であったいじめの対象が他の人に行くのが嫌だと。
なぎさ:「だから、なにもしなくていいよ」
そういってへへっと笑った。
なぎさ:「俺が私のこと気づいてくれたことだけで頑張れるから」
なぎさ:「だから、大丈夫だよ」
俺:「そんなこと知ったことではありません」
半沢直樹じゃないよ?
本当にいったんだからね?疑わないでね?
なぎさ:「・・ぇ」
俺:「お前なんか勘違いしてるやろ?」
俺:「なんとかするっていうのは、いじめをやめさせるってことよ?」
俺:「そこにお前が偶然いじめられてただけで、誰だろうといじめはやめさせるで?」
内心、大嘘。
なぎさがいじめられてなかったらそんな必死にいじめをどうにかしようとか思わない。
少しの間、無言が続いた。
そして、その後、