2024/06/08
「なぎさちゃん、保健室登校なんだってね」
と、唐突に言われた。
俺は素で「は?」と答えた。
オカンの話だと
なぎさは中2になってすぐに保健室登校になったらしい。
理由は知らないが教室に行きづらいらしい。
というものだった。
なぎさのお母様本人から聞いたらしいので
間違った情報ではないらしい。
「あんた、なんも知らんの?」
って聞かれたけどまったくわからなかった。
というより、なんでそんなことになってるのか
俺自身の頭がついていかなかった。
次の日、学校に行って真っ直ぐに保健室へ向かった。
俺が着いてから、十分後ぐらいに保健室のドアが開いた。
入ってきたのはなぎさだった。
なぎさ:「あれ?なんで俺がここにいんの?」
俺:「お前、保健室登校なんだってな」
そう言った瞬間、なぎさはちょっとびっくりしてた。
なぎさ:「誰に聞いたの?」
俺:「オカンから聞いた」
「あーそれじゃうちのお母さんが言ったのかぁ」
って言ってため息をついてた。
俺:「なんでだ?」
なぎさ:「なんでって、まぁ、いろいろとね、、、」
そう言ったなぎさの表情は苦笑いみたいな感じで
いかにも誤魔化そうとしていた。
俺は、理由を話してくれなかったことが
ショックだった。