2024/06/08
で、変態の組んだ作戦、その一。
変態:「まぁ、とりあえずは校長から行きましょうか」
俺:「えらい軽々しくいいますね」
変態:「まぁ、校長はたぶん知ってると思いますけどね」
スタスタと歩いていく変態についていく。
ちなみになぎさは保健室に送り届けてきた。
俺:「俺のファーストキスを・・・」
変態:「男のファーストキスなんてゴミの価値にもなりませんよー」
俺:「お前、それ俺に対するいじめだからな?」
変態:「なに言ってすか! いじめじゃなく罵倒です」
俺:「よし喧嘩だ」
そんなくだらんやりとりをやってる間に
校長室到着・・・
変態:「失礼しまーす」
校長:「お、変態君じゃないか」
変態:「どもです!」
校長:「私に何か用事ですか?」
変態:「簡単に申しますと、○組のいじめの事です」
この瞬間、校長の顔がハッとした。
変態:「ご存知ですよね?」
ここで、校長ら身を乗り出してきた。
校長:「いじめがあるとは聞いていました。
しかし、担任が無いと言い張るのでどうにか動こうとは考えていたのですが」
変態:「本来ならもう少し早く動いていただきたかったですね」
この変態、ずいぶんと上からである。
変態はバックからノートパソコンを取り出すと
その場で立ち上げ、画面を校長の方へ。
校長:「これは?」
変態:「○組の授業風景です。 もちろんなぎささんには出席してもらいました」
そこにはさっきの教室での出来事が写っていた。
画面的に教室の左後ろの上から撮ったものだった。
俺:「まて、いつ仕掛けた?」
変態:「まぁちょろっと入ってちょろっと仕掛けました」
俺:「まったく説明になってないんだが?」
変態:「そんなことはどうでもよろし!」
その間も校長は画面を食い入るように見つめていた。
ただひたすらに、真剣な表情で。
重要な場所をピックアップした動画を見せ
変態はノートパソコンを閉じた。
変態:「以上が○組のいじめの現状です」
校長:「・・・」
変態:「こちらからどうこう言うつもりはありません。あとは校長ご自身にお任せします」