2024/06/08
なぎさ:「俺も暇だねぇ」
俺:「うるせぇよ。お前に言われたくねぇよ」
なぎさ:「私は別に暇じゃないもん」
俺:「なら授業でたら」
なぎさ:「またそれー? もうそのネタ飽きたぁ」
俺:「現実逃避甚だしいなお前!」
なぎさ:「きーこーえーなーいー!!」
保健室での俺たちにやり取りは
小さかった頃みたいな感じだった。
小さいことで笑い、話題なんかいくらでも出てくる。
それが楽しかった。
なぎさの保健室登校を知ってから
特に何も行動せず、保健室のにいって2人で話をする機会が増えた。
気になるのは気になるが
本人が喋らないなら無理に知ろうと思わなかった。
ある日、HRの時間にアンケートが配られた。
アンケート内容は、いじめに感してのことだった。
俺は確か適当に丸をつけて出した。
クラスにいじめなんて無かったし
自分の学校にあるなんて思ってなかった。
そのアンケートが実施されて数日後
用事で職員室に行くと、職員室の隅にある
個別指導室の中から罵声が飛んできた
「だから!うちのクラスにいじめはないです!」
たぶんどこかの担任教師が
今回のアンケートで、問題になったんだなぁ
とか思ってた。
そこから出てきたのは、
なぎさの担任教師だった。
なぎさの担任が出て行った後
個別指導室に入ると校長がいた。
俺:「あの、、、」
校長:「あぁ、びっくりさせたかな?」
俺:「今の先生って、○組の担任の先生ですよね?」
校長:「そうだよ?」
俺:「あの先生のクラスっていじめ、あるんですか?」
少し困った顔をした校長は
すぐに笑顔になり、君は心配しなくていい。
と言われた。
保健室に滑り込んで、なぎさに詰め寄った。
めっちゃ驚いた顔してた気がする。
俺:「お前のクラス、いじめあるのか?」