2024/06/08
単刀直入というか、もう自分が馬鹿なんじゃないか
と思うぐらいのがっつき方だった。
なぎさ:「いじめ? なにそれ?」
俺:「へ?」
なぎさ:「私、知らないんだけど」
俺:「うそんっ」
なぎさ:「なに焦ってんの? ばっかみたい」
そう言って、おかしそうに笑われた。
俺はてっきりいじめられているのはなぎさだと思っていた。
否定されて安堵したが、反面少し疑っていた。
なぎさは昔から辛い時も泣くのを我慢するような子だった。
バカ笑いしてるなぎさを見ていたら
こっちまでおかしくなって吹き出した。
なぎさ:「あんたは、人の心配する前にテスト勉強でもやってなさいよ」
俺:「やかましっ! 保健室で永眠しとれ!」
そんな風に言い合って、笑って、疲れて。
授業が始まってたので、急いで俺は教室に戻った。