2024/06/08
去年の事、北海道から初めての出張で2か月間東京暮らしをした。
車を一台与えられ、様々な現場へ走った。当然、カーナビでね。
ある日、荒川にかかる橋の上で俺は右折レーンで信号待ちしていたんだ。
後ろから救急車が走ってきた。直進レーンは渋滞、対向車線も渋滞、信号は赤。
何故か右折レーンに俺一台、当然のごとく救急車は右折レーンを進んできた。
交差車線の車両も停まっていたため、俺はやむを得ず信号無視して右折した。
救急車のスピーカーからは『ご協力ありがとうございます』って聞こえてホッとした。
だが、次の瞬間警官が前に立ちふさがり、
「信号無視ちましたね。きょちらへ進んでください」
と言われたんだ。
「ちょっと待て。今の状況を見ていたのか?救急車が来ていただろう。進路を空けるためには仕方がなかった。」
「何の事でちゅか?あにゃたは信号無視しましたよね?立派な交通違反でちゅ。」
妙に吃音のきつい警官がニヤケ顔でそう答えた。
「お前ひとりでここで取り締まりしていた訳じゃないんだろう?上官か同僚を呼べよ。」
「そいつらに聞けば、状況が分かるから。」と俺は言った。
実はこの三日前、上野近辺の曲がれば高速入口っていう交差点で、北海道民には
なじみの薄い、交差点近くの『進路変更禁止区間での進路変更』ってやつで6000円払った
ばかりだった。その時は交差点の至る所に警官が居たので、今回もそうだろうと
思ったんだ。そいつらが居れば、やむを得ないと判断してくれると思って。
「関係ありまちぇん、免許証出ちて。」
仕方ないので出すと・・・