2024/06/08
なぐるのを止めた。
これで女の子が助かるってわかったから。
警察官が3人出てきて、俺はパトカーに乗せられて最寄りの警察署で事情聴取を受けた。
俺は一切酔ってなかったんだけど一応アルコール検知を受けて、取調室?会議室?
みたいな場所で取り調べ。解放されたのは明け方だった。
調書取るのはわかるんだけど何度も同じ事を訊かれるのはウンザリだったな。
警察署を出て上司に電話して迎えに来てもらったら、助けた女の子とお母さんが一緒に来ていた。
お母さんは俺に感謝とお詫びをずっと言っていたが、俺はお母さんに
「あの男とお子さんのどちらが大事なんですか?あの男の事を『酒を飲まなきゃいい人』なんて
思ってませんか?酒を止める気のない人間は『酒を飲むクズ』でしかないんですよ、子供にとっては」
とだけ伝えた。
女の子は湿布と絆創膏で覆われた顔だったけど、笑顔で
「ありがとう、おじちゃん!」
と言ってくれた。俺当時20代前半だったんだけどなぁ…。
ここまでが嫁さんとの馴れ初めかな。