おはなしカフェ

俺『話があるんだ。離婚したい』妻「どうして?」俺『家も株も30%譲渡する。コレ、承諾書』妻「…離婚の条件がある」俺『わかった』→後日、俺『嘘だろ…』→なんと…

time 2021/04/11

俺『話があるんだ。離婚したい』妻「どうして?」俺『家も株も30%譲渡する。コレ、承諾書』妻「…離婚の条件がある」俺『わかった』→後日、俺『嘘だろ…』→なんと…

「ジェーン」はようやく事の次第を理解したようだった。
そして僕のほっぺたを思いっきりひっぱたくと、扉をバタン!と閉め
ワーッ!と泣き叫びながら飛び出して行った。

僕はそのまま黙って階下に降りた。
見ると、花屋が目にとまった。
僕はそこで、妻のためのブーケをアレンジしてもらった。
店員が「カードには何とお書きになりますか?」と聞いてきた。
僕はふと微笑んで、言った。
「そうだね、こう書いてくれ。」

『毎朝君を腕に抱いて見送るよ。タヒが二人を分つ、その日まで...』

その日の夕方、僕は
妻への花束を抱え、顔に笑顔をたたえて
家についた。

526: 名無しさんといつまでも一緒 2014/11/20(木) 14:10:41.49
はやる気持ちで階段を駆け上がる!
早く早く!妻のもとへ!

出迎えてくれた妻は
ベッドで冷たくなっていた。。。。

何も知らなかった。
僕は、何も知らなかったのだ。
妻が「ガン」であったことさえも。

ジェーンとの情事にうつつをぬかしていた僕は、
妻がこの数ヶ月必タヒで病魔と戦っていたことに
気付きさえしなかったのだ!

妻は分かっていたのだ。自分がもうじきタヒぬことを。
彼女が出してきた「離婚の条件」は
僕を責めるものではなく、僕を救うためのものだったのだ!
自分亡き後、最愛の息子から
僕が責められることがないように。

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