2024/06/08
AくんとRくんのキラキラした目を見ていたら、留年直前で夏
休みは出れないなんて言い出せなかった。
その日は、「まだ予定がわからないから追々話すよ」なんて
行ってはいたけど、僕は悩みに悩んだ。
夏休み練習できないとなると、CDは愚か、ライブすらうまく
出来るかどうかあやしい。
本当なら悩むまでもなく学校のほうが大事である。
AくんもRくんもその話をすれば、じゃあ仕方ないな。ライブ
は断ろう。といってくれると思った。
でもそのことでふたりは、表に出さずとも相当がっかりする
と思った。
せっかく僕を拾ってくれたふたりをがっかりさせるなんて絶
対にできない、と思った。