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俺の紹介で知り合った後輩同士が結婚することに。しかし…

time 2018/05/26

俺の紹介で知り合った後輩同士が結婚することに。しかし…

それから結婚すると言いだしたのは、別居から半年後。

つまり新郎と新婦たちが卒業する時期。

婚姻届が受理された日にちとも一致する。

書類上の新婦の両親との電話は終わり、10時30分ぐらいになっていた。

学校の先生たちは、相手が精神病患者なら、裁判では勝利できるだろう、みたいに楽観していた。

先生たちの心配は、新婦の誤解を解く事に集中していた。

明日、昼に、ゼミの教授から、新婦に電話をするということで、合意した。それで誤解を解くのだという。

まもなく11時になるから、解散しよう、何かあったらすぐにケータイを鳴らしてくれ、ということで、その場にいた全員とケータイの番号を交換している時だった。

新郎のケータイが鳴った。

知らない番号からだった。

「誰?」

「知らない番号です」

「出るな!」

教授の1人が怒鳴った。

新郎は出なかった。

「ナンバーは表示してあるか?」

「はい。080-xxxx-xxxx」

「それは書類上の新婦の番号だ」

准教授が言った。

「どうします?かけなおしますか?」

「変に返事をしても事態が悪化する。よく考えよう」

「すぐにもう1回来るかもしれない。そうしたら、出なさい」

教授の言う通り、すぐに電話が鳴った。

「ハンズフリーにして、全員が聞こえるようにしなさい。他のみんなは何があっても、誰もしゃべっちゃいけません。君は今、1人きりということにしなさい」

「はい」と返事をして、新郎が電話に出た。

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引用:イースターエッグ
画像出典:写真AC

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