2024/06/08
私は24歳の時に、2つ年下の咲子という女性と結婚をしました。
私は両親を早くに亡くし、咲子も同じ境遇だったので、お互い子供がはやく欲しいということで、私が就職して1年ほどで子づくりをし、無事女の子が生まれ愛と名付けました。とてもとても幸せでした。
私が入った会社は、給料はそんなに高くありませんが、福利厚生がしっかりしており、学生時代からの貯金もあり、それなりに裕福な生活を満喫しておりました。
愛が小学校3年の夏休み明けでした。
私が会社から帰宅すると、いつも出迎えてくれる咲子の姿がありません。
愛が心細そうにお母さん帰ってこない、そう呟いたことに動揺しました。
咲子はこれまで一度もそういった行動をとったことはありません。
たまに、友人と遊びに行くことはありましたが、夕方には必ず帰っていて、連絡をかかしたこともありませんでした。
心当たりの場所を探しても見つからず、愛の食事と入浴をとらせて眠らせた後、9時まで待ちすぐに警察に電話をしました。
警察の反応は、とても鈍いものでした。
30を超えた成人女性ですから、夜の9時ごときでおおげさな、という反応だったのを覚えています。