おはなしカフェ

指を2本失った俺は専業主夫になった。→息子が彼女を連れて来た。彼女「お母様はお料理がお上手なんですね!」嫁「それは夫が作ったのよ~」彼女「え、気持ち悪い…」

time 2021/12/21

指を2本失った俺は専業主夫になった。→息子が彼女を連れて来た。彼女「お母様はお料理がお上手なんですね!」嫁「それは夫が作ったのよ~」彼女「え、気持ち悪い…」

俺専業主夫してるんだ。
もともとは共働きだったんだけど仕事中にフォークリフトに引かれて右手の指を2本切断するはめになって仕事を辞めざるを得なくなってな。
嫁はある国家資格が必要な仕事をしてる人間だから、日数を増やせば家族4人ぐらい養ってやれるさ!と言ってくれて俺は専業主夫になったって経緯。

俺のせいで家族に迷惑をかけたが嫁は全てを受け止めてくれて、子供達は率先して俺の家事を手伝ってくれた。
だから俺も家族の優しさに報いたい一心で家の事を必死にやってきた。
そんな形の家族になってから今年で17年。
上の子が結婚を前提に付き合っている女性を紹介したいと、家に連れて来る事になったんだ。
事故の時は10歳のガキンチョだったこいつももうそんな歳になったのかと嬉しいやら寂しいやらw
俺は人生で一番気合を入れて家を磨き上げた。
料理も相手の好物だと言うグラタンとビーフシチューを作った。
ちなみにビーフシチューは3日もかけたんだぜwしかも俺の秘蔵赤ワイン入りだw
当日、上の子が彼女さんを連れてきた。
目がくりっとして可愛らしい子だったよ。
リビングで軽く挨拶をして、俺が庭で育てたハーブを使ったハーブティーを出したらすごく喜んでくれた。
で、飯食うかとなって俺の魂を込めたw料理も彼女さんはおかわりまでしてくれて気に入ったみたいだった。
ここまではよかったんだ。
全てが和やかかつ順調だったんだ。
「お母様はお料理がお上手なんですね!」と彼女さんが嫁に言った。
嫁は「ハーブを育ててるのもこの料理作ったのもこの人なのよwババロアは息子も一緒に作ったのよ。」と答えた。
すると彼女さんはこう言ったんだ。
「え、気持ち悪い…。」

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