おはなしカフェ

婚約者宅に食事に招待された。彼母「どうぞ」母『うぅ…(泣)』彼、彼母「えっ?」私「どうしたの?」母『…かあちゃんの味がする…』→実は…

time 2022/04/02

婚約者宅に食事に招待された。彼母「どうぞ」母『うぅ…(泣)』彼、彼母「えっ?」私「どうしたの?」母『…かあちゃんの味がする…』→実は…

彼母(現在の義母)が料理が趣味な人で、沢山ご馳走を作ってたんだが
最後の〆に出された「鶏飯」を食べてる時に母が突然涙をポロポロこぼした。
その時に初めて知ったんだけど、彼母も元々鹿児島の出身だった。
その鹿児島の郷土料理の鶏飯。(鶏肉の入った炊き込みご飯とは違う)
彼母オロオロ。私も父もオロオロ。
「どうしたの?」って聞いたら「・・・かあちゃんの味がする・・・」って。
母親がよくこれを作ってくれたのを思い出したんだって。
そこから芋蔓式に母親のことを思い出してしまったんだとか。

私は親のことをずっと「お父ちゃん・お母ちゃん」呼びしてたので
“かあちゃん”って言った母の姿が子供みたいにとても可愛く見えて
でも10代で母親を亡くした母を思うと切なくなって、
なんか私まで涙が出てしまった。
で、ふと前をみたら彼母も泣いてたw

この一件があって、母と義母が仲良くなって
何年も後の事だけど、ふたりで鹿児島旅行なんかも行ってた。
それで吹っ切れたのか、色々あって伯父とも和解したみたい。

その母ももう亡くなったんだけど、久しぶりに今晩鶏飯作ってみようかと思う。

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