2024/06/08
私は生まれつき下の歯が2本足りなくて、そこから空気が漏れるので発音がおかしい。
保育園から中学に入る頃まで、自治体の運営する言語療法士の教室に通わせてもらったので、普通に意思疎通ができるようにまでなった。
それでも、今でも「つ」が「く」に、「さ」が「か」になったりするし、空気が漏れるので若干、舌足らずな感じになる。
声帯の発達も未熟なので、アラサーの今に至っても小学生みたいな声。
言語療法士に
「声のトーンを下げる方法」「大人らしく聞こえる喋り方」を指導してもらった。
私は会社ではそういう喋り方を気を付けていたけど、仲のいい同期や友達の前ではもともとの子供声+舌足らずが出てしまう。
とりあえず聞き取れる範囲なので、彼らも慣れてくれてて気にせずに接してくれる。
で、そこまでが前提。
勘助は、他県の事業所から異動してきた人で、私の一回り上・独身。
勘助の歓迎会の時、たまたまそのお店で同期の1人と会ったので廊下で話していたら、それをトイレに出てきた勘助に聞かれ、
「普段とのギャップにやられた(勘助談)」そうだ。
で、お決まりだけど、
「俺が通るのをわかっていて、そうやって可愛い振りしたんだ」
と謎の思い込みから付きまといへ発展(勘助テンプレートでも存在するのか?)
会社の前で待ち伏せされるわ、それを避けて帰宅したら独身寮(女子)の前で座り込んでるわ。
とにかく私の元々声で
「また明日ね、勘ちゃん」って言わないといけないらしい。
というか、私が本当は言いたくて仕方ないのに言えないから、それを助けてくれてたらしい。
仕事中も、2つ離れた島からわざわざ声をかけにやってくる(コビー用紙が詰まったよとか、どうでもいいこと)。
部長から注意してもらったけど、
「本当の(私)の気持ちとそれを救う俺様」とやら熱弁してきたらしく、部長が真剣に
「あいつは頭の病院が必要かも」と悩んで産業医に相談してた。
場合によっては、私か勘助のどちらかを異動させるとまで言われた。
そんなとき、勘助が私の鞄を漁るという事件が発生。
就業後、帰る前にトイレに行くかとうっかり鞄を椅子に置いて離れたら、そのタイミングで周囲の人間がたまたまいなくなってしまい、勘助が
「今がチャンス!」と行動したらしい。
隣の席の同僚が戻ってきて取り押さえてくれたけど、そのときには既に手帳とか色々なものを見られていたそうだ