2024/06/08
そのとき、私の兄から借りてきた携帯電話で、彼氏に電話を掛けてみた。
中から着信音が聞こえた。女が「携帯なってるよー?」と声をかけ、
彼氏が「後で掛けなおすからー」と言っていた。
次に、自分の携帯(ピンク色。リラックマのストラップ付き)に掛けてみた。
3コール位したとき、出た。向こうは無言だった。息遣いだけが聞こえ、
それは明らかに女性だった。
少し離れた場所に移動しながら、話しかけてみた。
私「あの・・・、私、その電話の持ち主です。
落としたようなんですが、拾ってくださった方ですか?」
女「え、ああ。ゆ、うじんが、あの、拾って・・・。あの、・・・」
私「すみません、どちらで拾われましたか?あの、取りに伺ってもよろしいですか?」
女「あ、それでは、拾ったものに伝えます。お名前伺ってもよろしいですか?」
私「(私)と申します。失礼ですが、」
女「あ、(女)と申します。では拾ったものに、あ、明日にでも」
私「じゃあ今から失礼します」
そしてその10秒後に、私は彼氏の部屋に凸した。
玄関を開けると、丁度シャワーから上がり、
スッポンポンで頭を拭いていた彼氏と目が合った。
彼氏「・・・・・・・・・・・・・」
私 「・・・・・・・・・・・・・」
彼氏「ど、どうした?」
私 「あなたはどうなさったのですか?」
彼氏「いや・・・風呂に入って・・・・」
私 「うん。それで?」
彼氏「頭拭いて」
私 「うん。それで?」
彼氏「それで・・・(私)こそ、ど、どうした?」
この期に及んですっとぼけるつもりのようだった。
私はそこから無理やり部屋の中に入り、彼女を見つけた。
585: 3/4 2008/08/25(月) 17:14:44 ID:7wfO/0xw0
女は布団に包まり、固まっていた。
私は、「ああ、先ほどはどうも。それ、私の携帯です。私、(彼氏)の彼女ですが、あなたは?」
と言いながら布団を剥ぎ取った。どうでもいいが、女はスタイルが抜群だった。
女は、布団を剥ぎ取られた状態のまま丸まって震えながら、黙って泣いてこちらを見ていた。
私は「(女)さん、どうもありがとうございます。」と言いながら女が持っていた私の携帯を奪い取った。
そのとき女が口を開いた。
「(彼氏)君、この方、誰?どうしてここにいるの?どうして、彼女の携帯がここにあるの?」
彼氏は何故か半笑いしながら、
「いや・・・・、大学時代の友人だよ、ホラ、さっきまで皆で会ってたんだ。」
女「さっきはまだ仕事だって言ってたじゃない。嘘・・・ついたの?(大泣き)」
彼氏「いや、ほら、ね?」
そういいながら彼氏は何故か私に目配せしてきた。アホか。