2024/06/08
唐突なダッシュに肺が全開で始動している俺と対照的に息一つ乱れずに冷静に
「子供がソコの大通りに一人で興していたので危なかったので保護しました」と告げる。
「迷子ってことなの?」と怪訝そうに聞く警官、ようやく追いついた女が「ちょっとうちの子に何すんにゃよ」とろれつが回っていない。
状況が飲み込めずに?と思いっきり浮かんでる警察官の前でAが
「えぇぇぇえ!あなたが親御さんだったんですか!!いや信号待ちしている盲導犬にこの子が一人で奇声上げて抱きついたり
イタズラしてるのに注意する人がいないからてっきりこの子一人なのかと勘違いしちゃいました」
と自分から見たら凄く白々しい(他人が見る限りぎりぎりわざとらしくない程度)発言をするAと、
その様子に笑いを堪えるようやく事態が飲み込めた俺。
女は興してキンキン声でAに良く聞き取れない叫びを上げながら突っかかっていって、泣き出すガキの声も重なって一時パニックに。
奥の小部屋に女と子供が連れて行かれ、2組が別れて話す事に。
親がいないかと声かけ等の確認をせずに子供を突然連れ去ったと言うことは問題になるとの事で、
ちょっと深刻な感じでお灸をすえられる俺ら二人。
向うの個室ではまだ女がわめいている。
そこにもう一人の友人Bと目の不自由な人が犬を連れて交番に登場。
その人がその時の経緯をちゃんと話してくれて、警察官全員納得。








