おはなしカフェ

弟が癌で亡くなった時、近所の聾唖のおじいさんがお通夜に参加してくれた…

time 2020/03/12

弟が癌で亡くなった時、近所の聾唖のおじいさんがお通夜に参加してくれた…

弟と、おじいさんの間に何があったのかは今もわからない。
弟が死んで数年で、おじいさんも亡くなってしまった。

お葬式は親族の方があげていて、参列した時、弟の形見分けで渡したアルバムをお棺に入れてもいいかと聞かれた。
とても大切にしてくれていて、死んだら棺に入れてほしいという遺言だったそうだ。 アルバムには、
「ぼくを しょうがいしゃとして にんげんとして そのまんまうけいれてくれた弟くん ありがとう」
と書いた便箋が挟まっていて、泣いてしまった。

あの世で仲良く遊んでいることを祈りつつ、今度、祖父の法事であのおばさんと顔合わせしなきゃならない今の心境も修羅場。

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