2024/06/08
結婚して一年目。
1Kの間取りで小さいベッドと風呂、そしてキッチン。
帰ってくると「お帰り」と温かく迎えてくれる奥様。
俺は幸せの絶頂だった。
夜の性生活も快適そのもの!
俺は幸せだぁと、こいつの為なら俺は骨身を削ってでも稼いでやる!
と心に決めた夜。
性欲強い俺はその夜三回も中出汁して奥様の
「あふれちゃうよぉ~」
のやらしい台詞を余韻に残し眠りについた。
でも俺の幸せは続かなかった。
花火みたいに消えていった。
俺:当時25歳 某町工場勤務
嫁:同い年 結婚後専業。前職は自動車販売店
出会い:俺が車買いにいって話しかけたのがきっかけ。
入籍する前から嫁父と嫁母は俺の事をあんまり良く思ってない。
嫁母は会社知名度優先主義。
一部上場企業=エリート
二部上場=そこそこ稼ぐ自慢も出来る。
中小企業=出来れば結婚しないで欲しい。
そして俺の勤め先=零細企業=クズwwww
ご近所自慢をしたいが為の知名度優先主義。
お隣の旦那さんが所謂NTTだったんだが、その褒めっぷりが異常w
大手で給料だってそこそこの「はず」
部下が何人も居て素晴らしいオフィスで働いている「はず」
稼ぎがいいからお嫁さんもエリートな「はず」
もうね、死ねば?みたいな…
嫁父は地元ではまぁちょっとした名士として知られてるんだが、それも例えば地元議員とか山持ち、土地持ちなら話は判る。
所謂「ケチ」家族としてその名がww
隣家との境界線とか測量して「お前の家はあと2センチ後だ!」とかww
町内会費で太っ腹なお隣さんが月300円の町内会費を、めんどくさいから4000円で年会費にして払ってつり銭いらねぇよ!っとなった。
そしたら浮いた400円で「家は一ヶ月浮いたぞ!」とかww
もうね、どんだけ金好きなんだよw
でもさ、外見からは想像出来ないお金持ちって世の中にはいっぱいいるよね?
軽自動車乗ってたって資産○億の人とか、家は小さいマンションだけど、実は大企業の年収○億の人とか。
でも、この家の両親は人を外見で判断して欲しい!ってタイプなんだよ。
だから車はベンツ、家はそれなりの注文住宅。だけど内装ボロイみたいなw
車なんて高けりゃ高いほど「いい物」ベンツエンブレムなら町内からはお金持ち扱いww
家もでかきゃでかいほど「偉い!」みたいな感覚。
結婚して挙式も無事?なんとか終了。スピーチで
「おめーにはうちの娘はやらん!」とどなって揉めたけどw
最初はよかった。だって嫁は味方だと思ってたし…
俺は幼い頃に両親は離婚、高校の時に母親が病気で他界。
父親は既に再婚しててその家庭邪魔するのも悪いから音信不通w
高校三年で天涯孤独ヽ(`Д´)ノウワァァァン 一人っ子ww
結婚一年目後半、嫁母が介入し始めた。
嫁母は俺の給料明細のチェックをはじめた。
渡す嫁も馬鹿だと思ったが、この頃はまだ俺もっと頑張らなきゃ!という思いだった。
「(俺)さん!このお給料は毎月貰えるのかしら?」
「はい、その程度ならなんとか」
「あら、そう、娘も苦労しなくて済みそうだわ」ニヤリ
この当時20代中で50近く貰えてた。
会社には感謝してる。
チェックされて三ヶ月目。
嫁父が「お前には甲斐性がないから」とかなんだかんだ理由をつけ2世帯住宅を建てるから嫁と来い!と言い出した。
2世帯とか正直イヤwだって夜のプレイが出来ないじゃない?
ぎしあんを聞かれたくないし、それに住んだらお金の取り決めとかめんどうだし…だけどこの辺から嫁がおかしくなり始める。
「お父さんお母さんと住みたい!」
「2世帯で俺君との子供を家族みんなで育てたい!」
「貴方が会社の時一人は不安だから」
そんな嫁の意見に半分でも納得してしまった俺の悪夢が今幕を開ける!
出来た!で俺は家を見に行った。
そこに待っていたのは超がつくほどの豪華仕様な家。
俺はモデルルームでしか見たことが無い。
ただ、おかしな形をしている。明らかにおかしい。
想像してくれたまえw
地獄の様なフロアプランをご紹介しよう。
釣りだと思うなら笑うがいいw
現実はもっと酷いw
玄関を開けるとそこには右にカーブしながら二階へと進む階段が現れる。
なんということでしょう!階段には赤いカーペットが敷かれ、そしてそれぞれの段には綺麗なお花が生けられてるではありませんか!
さらに、階段幅は通常の三倍、これで階段で人とぶつかり合う事もありません。
一階にはキッチン、リビング、お風呂そして洗面台から収納庫。
廊下は軽自動車が通れるほどの幅広さ。
なんということでしょう!リビングは31畳もあり、さらに空間を生かしキッチンの作り手との会話が遮断されないようにオープンキッチンで出来ています。
匠がこだわったかどうかは知りませんが大理石の床暖房完備、これで嫁母様の糞まずい料理が捗ります!
そしてオフロ。
最高の景色というか裏山の雑木林を見ながらの絶景露天風呂。
そして家主こだわりの檜風呂。
なんと贅沢なことでしょう!脱衣場からは全面床暖房、人感センサーで制御された浴室内には自動バブルバスがついています。
これで疲れた身体も、一日の癒しの場として家族で入れますね!
さぁ二階寝室です。
な、なんということでしょう!
キングサイズのベッドがあしらわれ、21畳の部屋におかれています。
裏側はなんと!ウォークインクローゼットになっており人目を気にせず着替えられます。
内壁クロスは贅沢な黒色系の天然素材、素晴らしい眠りをお約束します!
そして、匠のこだわりかどうか知りませんが、嫁夫婦の寝室です。
え?何故隣同士か?
娘の淫乱具合を確かめるべくお父様が設置したスペシャルな寝室は、子作りまで管理されるという素晴らしい仕様となっています!
ですが、シングルベッド一つっておかしくね?
この辺から疑念が確信へと変わってゆく。
そして吹き抜けからそよいで来る高原の風
太陽光をふんだんに使った天窓、
そして!なんということでしょう!
書斎には娘の思い出とこれからの幸せが詰まっています。
豪華なソファに座れば気分は大富豪。ウィスキーが似合います。
家のバルコニーからは雑木林と暗い町並みが見えます。
これで家族みんなで天体観測!夢が膨らみますね!
そして最後に、今やこの家の稼ぎ頭となった旦那さんの…
えっ?
俺の…部屋ってこれ?