2024/06/08
離婚が成立して
家を引っ越すのと同日に、
姉が荷物を持って夫家にやってきました。
姉からはただ一言「ごめんね」と言われたけれど、
私は結局「うん」と言えませんでした。
その後、
なんとか仕事を見つけて働き続け、
子供たちが手元を離れて、
私もようやく1人の人生を送れることになったころに、
義実家から元夫のシを伝えられました。
末期がんだったそうで、
最後に子供たちと面会した時には
もう手遅れだったそうです。
夫に会った子供たちは
「お父さん疲れてるのかな」と思った程度で、
病気のことは気づかなかったそうです。
粛々とお葬式を済ませたのですが、
相続の段になって、
元夫の依頼を受けたという弁護士が
遺言書を持ってきたあたりで状況が変わりました。
元夫は自分のシ期を知った時に、
誰に知らせることもなく遺言書を
作っていたそうなのです。
姉と子供だけでなく、私にも分与がありました。
遺言書とは別に、
ベッドの上で書いたと思しきメモ書きに
「(私)へ 本当にごめんなさい」と残されていました。
元夫は不器用な人だったんだなと、
彼と離婚して以降初めて涙が出ました。