2024/06/08
話の流れとしては単純で、よくあるパターンだ。
俺は彼女の浮気を知って彼女の部屋になぐりこみをかけて。
そこには彼女と丸はだかでいちゃついてる浮気相手がいて、しかもそいつは妻子持ちで。
土下座させて、写真を撮って、俺は彼女に別れるって宣言して。
まぁ、ここまではよくある話なんだけど。
彼女が泣いてる横で、うつむいて正座してる浮気相手に話し掛ける俺。
俺「それじゃ携帯電話お借りしますねー」
浮気相手「なんでですか(ぼそぼそ)」
俺「連絡先が必要ですから。いろいろ話し合いしなきゃ、でしょ?」
浮気相手「そ、それは困ります。あの本当に困るんですけど」
俺「彼女に浮気された俺はもっと困ってます。あんたにも困って欲しいっすね」
その時はかなり頭にきてたから、さらっとこんなセリフが出た。
たぶん「どう言えば相手が嫌がるか」って事だけを考えてたんだと思う。
俺「あちこちに連絡して今後の対策を相談しないと(←対策とか相談とか、今考えると意味不明)」
浮気相手「それは駄目です。お願いします。困るんです」
俺「だから、俺は、お前に、困って欲しいんだって言ってるだろうがあああああ!」
なんだか泣いて謝るでもない浮気相手と耳障りな彼女の鳴き声に俺、ぶちきれた。
俺「とりあえず連絡先ひかえますねー」
叫んだらすっきりしたので、呆然としてる浮気相手を無視して、壁に吊るされてたスーツのポケットを探って携帯電話を見つけた。
電源が切れてたから入れようとしたんだけど、その瞬間。
「きゃああああああああ!」