2024/06/08
会社の先輩に聞いた話。彼女との一夜。
彼女と酒飲んで終電逃した夜だったよ。
時間つぶしに長々散歩して、通りすがりのバーによって、また散歩して、歩き疲れた頃にホテルに入った。
全然知らない街まで来てた。
バーは感じ良かったし、ホテルもキレイだった。
こんなの久しぶりだねって、彼女も本当に楽しそうだった。
一緒に仲良くシャワー浴びて、ベッドに入ってから名状しがたい違和感に気付いた。
彼女とは体の相性も良いし、とにかく好きなんだよ。
でもその時は、そういうのとは別に怖ろしいほど興奮した。
彼女も俺にしがみついて凄い声出してるし。
異様な違和感に追われて、追い詰められてるみたいだった。
目が覚めた時は、窓からしらしら明けの光が差してて、彼女はもう起きててぼんやりスマホいじってた。
抱き寄せても、キスしても何だかぼうっとしてるんだ。
寝起きで機嫌悪いのかな、こいつにしちゃ珍しいなと思って放っといたら、そのうちこっちに乗り出して夕べ変なことがあったって真剣な顔して話し出したんだ。
「夕べは途中から変なことに気が付いたの。お願いだから頭おかしいって言わないで。ちゃんと聞いて、すごく怖かったんだから…